読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

田中たかあきブログ

当たり前のことや基本をしっかりやることを大切にしてます。

植物の雑学~意外な事実~

田中です。

植物の世界では、親離れと子離れのよさがすごいらしいです。

なぜなら、植物の親は、子供が別の場所で生きることを望むからです。

どういうことか以下で確認してみます。

 

植物が親離れ・子離れをする理由

植物生理学を専門とする、甲南大学の田中修教授によれば、

植物にとっては、生活する場所や生える場所を移動する方が望ましく、

同じ場所に子供が暮らすことはよくないこと、だそうです。

つまり、植物にとっては、親がすでに現在生きている場所・土地と同じところに、

自分の子供たちが引き続き生きることは、よくないことなのです。

 

どういうことか詳しく説明します。

植物は、動物たちに種をいろんなところにまき散らしてもらいますよね。

例えば、ミツバチが花粉を遠くに運びます。タンポポは遠くに種子を飛ばします。

もし、動物に種を遠くにまき散らしてもらえないと、植物はどうなるか?

何世代も、同じ植物の子孫が同じ場所で生きる必要がありますよね。

 

しかし、植物が何世代も同じ場所に生えるのは、植物にとって不利益なのです。

どういう不利益があるか?田中修教授は、3つあると言っています。

 

何世代も同じ場所に生えることによる、植物の3つの不利益

1つ目の不利益は、病気にかかりやすくなること、です。

植物が同じ場所で生きると、害虫や病原菌がその植物の周りに集まってきて、病気になりやすくなるそうです。

つまり、その植物に感染する病原菌とか害虫が、だんだん集まってしまうのです。

 

例えば、ピーマンやトマト、ナスが同じ場所で栽培されない理由は、

同じ場所で作ると彼らが病気にかかりやすくなるからです。

トマトやピーマンを同じ場所で毎年作ると、生育は悪く、病気にかかりやすくなるので、うまく成長しても、収穫量が減ってしまいます。

このようや現象を、連作障害と言います

 

2つめの不利益は、土地の特定の養分が無くなること、です。

 植物は、特定の栄養分を必要とします。

それゆえ、自分が生えている場所・土地から、特定の栄養分を吸い取ります。

 

だから、もし同じ場所に何世代も生きると、その植物に必要な特定の栄養分が土地から

無くなってしまうので、その植物が育たなくなってしまう可能性があるのです。

 

例えば、ナスを毎年同じ場所で作っていると、その土地から特定の栄養分が不足してしまいます。ナスが特定の栄養分を吸い取るからです。

それゆえ、しだいに特定の栄養分が不足し、ナスは育ちにくくなります。

 

3つめの不利益は、排泄物によって成長が悪くなること、です。

田中修教授によれば、植物は根っこの部分から排泄物を出していることがあります。

それゆえ、その排泄物が土地にたまり、植物の成長を妨げる可能性があります。

確かに、自分の排泄物の上で暮らしつづけるとなると、ストレスが多そうですよね。

 

以上の3つの不利益があるから、植物は同じ場所で連続で生えないようにしていると考えられるのです。

野菜であろうと他の植物であろうと、その点は同じである、と田中修教授は言います。

 

したがって、植物は、子供たちが自分たち親とは違う場所で生きることを望むのです。

植物界では、子供と親が互いに自立して、別々の道を歩んでいきます

親離れと子離れのよさは、人間よりもはるかにすごいですよね。

 

人間だったらどうでしょうか?

家を継げとか、家業を継げとか、いろいろありますよね。

でも植物は、種ができたら子供たちを新しい場所に放り出します

それは同時に危険とリスクがある道でもありますが。

 

こうして、子供は親を離れて自立していきます。

たくましいですね…。

 

参考文献:田中修『植物はすごい』、2012年、中央公論新社