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田中たかあきブログ

当たり前のことや基本をしっかりやることを大切にしてます。

中世ヨーロッパの国王

こんにちは、田中です。

 

ヨーロッパの社会でお金が使われるようになり、農奴の力が強くなって、土地を持ってる領主の立場が弱くなった結果、中世社会が解体された、という話を前の記事でしました。

 

小室直樹の『痛快!憲法学』によれば、そんな中世社会の解体を見て、ほくそ笑んで喜んだ人物が1人いました。

それは国王です。

 

中世の国王は、自分の家臣と契約を結んでいたので、契約を無視すれば家臣たちがギャーギャーとうるさかった。

「くそ、オレの言うことを聞け!」と言いたくても、王様の権力は弱かった。

 

でも、その家臣たち(つまり領主)が落ちぶれてきたのですから、王様はうれしがります。

自分の家臣である領主たちの力が弱くなったら、王様の力が相対的に強くなりました

 

もちろん、国王も大領主の1人だから、自分の直轄地の収入も減ってしまいますが、それを十分に補えるほどの「金づる」がいたんです。

 

王様の新しい「金づる」、それは、都市の商工業者です。

 なぜなら、商工業者が安全に商売できるように武力で守ってあげることによって、王様はお金をたくさん稼ぐことができたからです。

 

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というのも、この当時のヨーロッパは、治安が悪くて、商人は不安だったからです。

例えば、海賊や山賊がウジャウジャいました

盗賊のパラダイスでした。

 

中世の軍隊は独立行政法人だった?

彼ら盗賊は日常的に、商売のために移動してる人たちを襲って、暴力や略奪をしてました。

商人は、安心して商売できません。

 

 しかも、封建領主たちは、山賊や海賊を捕まえてくれないし、商人たちを守ってくれません。

むしろ、封建領主たちは、盗賊の人を雇って、自分の兵隊に入れてました。

 

なぜなら、盗賊の人間はふだんから暴力や略奪をしてて強いから、兵隊にぴったりです。

兵隊になりたい人は、ふだんから暴力で略奪をして、「あいつは強い」と評判をたてているくらいでした。

 

加えて、中世の軍隊は、戦争がないときには海賊や山賊をして、生活費を稼いでいた。

中世の軍隊は独立行政法人みたいなものだったんです。

 

略奪をするなんて、ひどい軍隊ですが、中世ではこれが常識。

 

こんな治安が悪い中で商売をするのはとても大変。

だから、承認たちは封建領主を憎んでました。

 

で、商人たちは、自分たちと同じように封建領主を嫌ってる国王に注目しました。

商人たちは、国王に武力で自分たちを守ってもらおうと考えたんです。

 

融資とか献金というかたちで、商人たちは国王にお金をさしだして、「私たちの安全を保障してください」と頼んだんです。

 

商人たちのお願いが、王様にとっては非常にうれしいことでした。

なぜなら、商人を守ることでお金をたくさんもらえるなら、国王は自分の軍隊を持つことができるから。

 

というのも、それ以前の軍隊は、戦争があるたびに領主たちから集めた兵隊で軍をつくっていたからです。

さらに、戦争の現場で兵隊たちに命令するのは領主たち自身であり、王様ではなかった。

だから、王国軍という名前でも、実際は王様の軍隊ではなかったんです。

 

 でも、お金さえあれば、王様は領主に頼らないで、自分で兵隊を雇うことができます!

もしそれをできれば、家臣と力の差をつけることができると、国王は考えた。

 

こうして商人を守ってあげるかわりに得たお金で、国王の軍隊がつくられることになったのです。

 

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