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田中たかあきブログ

ノージャンルのブログです

田島正樹の哲学の魅力

田島正樹 哲学

田島正樹さんの哲学の中で、最も重要だと私が思うのは、観点によって複数の真理があるということ。

 

ある事柄についての判断は、何を基準に考えるかによって結論が変わる。

なぜなら、前提が変わるから。

田島先生、古代ギリシャのアレーテイアの話をよくして、1つの真理が別の真理を隠蔽することについて繰り返し言ってる。

 

例えば、英単語だって、文脈によって単語の意味が変わる。

使う場面や表情によっても、言葉の意味は変化する。

 

つまり、文脈や前提ごとに、判断を変えなくてはいけない。

田島さんは、ギリシャ悲劇の話でこれを説明することが多い。

なぜなら彼は古代ギリシャファンだから。

 

嘘ではなく、真理こそが私たちをたぶらかす、というのは面白い。

始めてこの考え方を知ったのは、学生のころ、田島先生のゼミで丸山真男の『福沢諭吉の哲学』を読んだとき。

 

1つの文脈しか見ないで、その文脈だけですべてを判断しようとすることを、「惑溺」と福沢諭吉さんは名付けている。

複数の文脈を想定して、物事を見ると、違った見方が生まれている。

 

例えば、物事の正しさや善悪の判断を考えるときは、正しさの基準が何かによって判断が変わる。

正しさの基準=前提は何なのか、それがズレてしまうと、議論は混乱する。

 

複数の文脈で考えることの大切さを痛感したとのは、正しさの判断をするときと、トレードをするときだ。

例えば株やFX取引をするときは、この考え方はかなり使える。

政治的な判断や善悪の判断では、基準や見方で判断が変わるから、複眼思考は必須。

 

その他の田島さんの思想というか哲学は、正直あまり当てにならない。

おもしろい視点なんだけど、かなり間違っていることが、時間がたつとだんだんわかってきた。

だから、面白さであれば、田島先生の話はどれも面白い。

ただ、間違ってることも多いってことね。だからやっぱ自分で考えないとダメだ。

 

例えば反実在論の話とか右翼左翼の話とか言語哲学の話とか精神分析の話をし始めたら、あまり信用できない。面白いけどね。

反実在論に以上にこだわるあまり、他の話と無理やりつなげようとするからおかしなことになる。

それに、安倍さんへの悪口とか政治的な考えはかなり間違っていて正直聞く価値がほとんどないと私は思った。

 

 そのほかに参考になるのが、文学とか芸術の批評ですね。

さすが教養人なので、深い洞察をされていて勉強になります。

それから、コミュニケーションの理解には時間的なズレがある、という話はかなり面白い。『読む哲学辞典』の最初のほうに書いてある。

 

しかし結局、田島先生の哲学の中で私にとって魅力的なのは、観点と真理の話だ。

私があの人から学んだのは、全てここに回帰する。