田中たかあきブログ

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全体主義と個人主義には程度の違いがある

全体主義と個人主義には程度の差がある

全体主義にはいくつかの種類があり、度合いの違いがある。

個人主義にも、レベルの違いがあり、種類がある。

 

例えば、国の利益になることをある程度考え、個人の利益もある程度考える、全体主義と個人主義のバランスがとれている場合。

個人主義の濃度が高い、個人主義。

ちょっとだけ個人主義の場合。

全体の利益を非常に優先する、濃度の高い全体主義。

治安や経済力など、特定の分野にだけ全体主義であるパターン。

結婚や人間関係など、特定の分野でのみ個人主義であるパターン。

 

例えば、国家が外国に侵略されないための安全保障とか、国家の経済力を維持するための少子化対策などは、国家規模の全体主義である。

国が存続するためには、国防や少子化対策は重要なものだ。

 

他方、結婚したくない人や、子どもを作りたくない人、独身で自由に生きたい人にとっては、「少子化対策のために結婚して子供を生め」と命令されることは嫌なことだ。

結婚せず独身で自分なりの生き方を選ぶことは、個人主義であり、個人の利益を優先する価値観である。

 

しかし、個人主義だからといって、単にわがままな人間ではない。

人と会うときは、ニコニコ笑顔で相手を楽しませようと気を使って会話をするし、社会の役に立つ活動だってする。

他人の利益のために貢献するという程度には、全体主義なのだ。

 

それゆえ、「あの人は個人主義だ」というとき、それはどの程度なのか、何の分野に対して個人主義なのか、正しく判断しないと、その人を誤解してしまう可能性がある。

 

ある分野にたいしては個人主義だが、別の分野に対しては全体主義であることは、よくあることだ。

 

個人主義や全体主義は、絵の具のように、濃さの違いがあり、個人差がある。

個人主義や全体主義という言葉に惑わされて、「全体主義は悪」などと言うのは、非常に曖昧な言い方である。

 

実際は、人は、個人主義的な考えもするし、全体主義的な考えもする。

自分が住む地域の治安のことや、環境や福祉などは、全体の利益を考える、全体主義的な発想が必要だ。

それと同時に、自分がやりたい仕事を選ぶとか、自分が好きな人と結婚するなどということは、個人主義的な発想だ。

 

1人の人間を理解する1つの方法は、その人が何に対して個人主義的であり、何にたいして全体主義的かを、理解することである。

それが、その人の価値観を理解するために必要なことだ。

 

というわけで、個人主義と全体主義は、レベルの違いがあり、程度の差がある。

1人1人が、独自の配分の個人主義と全体主義を持っている。