田中たかあきブログ

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空き家率が上がれば家賃相場も下がる、という幻想

空き家率が増加しても家賃は下がらない理由

「これからの時代は少子化や人口減少によって、空き家がドンドン増えるから、賃貸住宅の家賃も安くなる!」

という無邪気なことを言う人がいる。

空き家が増えれば家賃は下がっていくんだから、持ち家を買うより賃貸生活のほうがお得だと彼らは言う。

 

しかし、空き家が増えたからといって、家賃が下がるとは限らない。

なぜなら、日本がインフレすれば、家賃は上昇するからだ。

 

インフレとは、世の中のお金の量が増えて、お金の価値が下がること。

お金の価値が下がれば、モノの値段(物価)は上がる。

 

日本がインフレになっていけば、家賃も上がる。

 

そして、実際これからの日本はインフレする可能性が高い。

なぜなら政府が毎年2%のインフレにすることを目標に政策をしているからだ。

 

それゆえ、人口が減ったり少子化によって空き家率が増えても、インフレになれば家賃相場は上昇するので、賃貸のほうがお得だとは言えないのだ。

 

「いや、家賃はすぐには上がらないよ」

という反論もあるだろう。

物価が上昇したあと、家賃相場も同じく上昇するのには時間がかかるのは事実だ。

でも、やがて家賃相場も上がっていくことは避けられないのだから、結局、賃貸生活が大変になることは変わらない。

 

インフレと言われてピンとこないかもしれない。

例えば、50年前や60年前なんかは、会社員の初任給が5000円くらいだった。

今は初任給は20万くらいだろう。

これも、社会がインフレしたことによる。

 

当時の5000円の価値と今の5000円の価値は違う。

昔よりお金の価値は下がっているのだ。

 

そしてこれからも社会はどんどんインフレしていくだろう。

なので、持ち家を持たず賃貸生活をずっとするのは、あまりにも危険である。

 

年をとって、貯金していた現金の価値がドンドン減っていき、家賃も上昇する。

おまけに、老人に賃貸物件など貸したくないという大家は多いから、賃貸物件を借りにくいというリスクまで背負い込むことになる。

 

それゆえ、ずっと一生賃貸でいいや、という考えは、甘い、甘すぎる。

 

人口減少や少子化で空き家物件が増えても、家賃も絶対下がるとは言えない。

むしろ、インフレしていくから家賃も上がる確率のほうが、はるかに高い。

 

だから、賃貸生活のほうが得だとは言えないし、賃貸はリスクが高い。

一生賃貸でいい、というのは、それ相応のリスクと覚悟を引き受ける必要があるだろう。